事例_ガラス容器を中心とした物流会社様

私ども山村倉庫は、主にガラス瓶の輸送と保管を担っております。長らく事業を続ける中で、ガラス瓶の保管量が増加し、自社の場内倉庫だけではスペースを賄いきれないという大きな課題に直面しました。

製品を安定的に保管し、必要な時に迅速に出荷体制を整えるため、自社の倉庫を補完するバッファとしての外部倉庫が必要不可欠でした。特に、本社工場が相模原にあるため、製品を車で運ぶ利便性を考慮すると、近隣で信頼できるパートナーを見つける必要がありました。

トーシン様には、主にガラス瓶の保管をお願いしております。単に倉庫を提供するだけでなく、私どもの製品特性を深く理解し、それに合わせた最適な保管ソリューションを提供いただいています。

私どもの製品（ガラス瓶）は高さが2mほどになるものもあり、保管効率を上げるためには2段に積み上げる必要があります。そのため、トーシン様は、その要望を満たす天井高のある倉庫を選定してくださっています。

また、飲料であるガラス瓶を扱うため、瓶に匂いが移ってしまうのを防ぐため、匂いを気にかけた倉庫環境を提供いただいている点も重要です。

さらに、保管効率と作業効率を大きく左右するフォークリフトに関しても、特別なご対応をいただいています。ビール瓶などの「瓶関係」の製品は、通常の二本爪フォークリフトでは時間がかかるため、世間ではなかなか見られない四本爪や六本爪といった特殊なフォークリフトを探して手配し、作業効率の向上を実現いただいております。

生産計画に基づき、平屋の倉庫や多層階の倉庫といった異なる条件を私どもからオーダーした際も、すぐさま条件に合った物件を探してくださり、迅速に対応いただいています。

トーシン様とは約20年にわたりお付き合いをさせていただいておりますが、継続の最大の理由は、御社のスタッフ皆様の高い対応力と「パワー」にあります。

1. 現場の「パワー」と「スピード」: 現場のフォークマンの方々の技量が非常に高く、無茶な注文や急な出荷、さらにはトラブルに対しても、みんなでコミュニケーションを取りながら迅速に対応してくださいます。他の拠点にいてもすぐに駆けつけて対応していただけるなど、その対応力には信頼を寄せています。

特に印象的だったのは、ゴールデンウィーク中の生産に伴い、急遽倉庫が必要になった際のエピソードです。4月中旬のお願いにもかかわらず、5月1日にはすぐに使用可能な状態に準備していただきました。フォークリフトの手配なども含め、これほどのスピード感で対応していただけるのは、長年の信頼関係と御社の努力の賜物だと感じています。

2. 丁寧な言葉遣いとプロ意識: 現場の方々はもちろん、事務所の方々、そして電話対応についても、言葉遣いが非常に丁寧である点を高く評価しています。お願い事をした際に「承知いたしました」と丁寧な言葉で返事をいただけるなど、スタッフ教育が行き届いていると感じます。これは、時間を争う物流の現場において、非常に重要な要素だと考えています。

3. 営業担当者の前向きな姿勢: 営業担当者の方も、私どもの難しい依頼に対して「無理です」とは言わず、「すぐ探します」と前向きな回答をしてくださいます。このような姿勢が、長年にわたる強固な信頼関係を築いている要因です。

現状、トーシン様にはトラックの待機時間が発生しないように、最大限ご尽力いただいております。しかし、今後は物流業界全体で「2024年問題」が本格化し、トラックの待機時間に関する問題がより厳しくなることが予想されます。

今後も、トーシン様の持つスピード感と対応力を活かしていただきながら、この待機時間の問題をはじめとする物流効率化の課題について、荷主と物流会社として協力し、一緒に解決していきたいと強く期待しております。